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  • 執筆者の写真Kenichi Mukai

氷の中のひとりぼっち/栗田政裕版画、磐広人水彩画

なんと、先日盗まれた自転車が戻ってきました!日本警察万歳!

犯人は捕まっていませんが、パーツを盗まれていたり、大きな傷をつけられたりしていませんでしたので、今回は私の大風呂敷な慈悲で良しとします。

今週は栗田政裕先生の木口木版画額2点と木口木版画文集『孤高への軌跡』、磐広人先生の水彩画額1点が入荷です。


『孤高への軌跡』は栗田先生が愛する山岳愛書6冊の印象場面を木口木版に刻んだ画文集です。ピックアップされている6冊は、芳野満彦『山靴の音』、槇有恒『山行』、加藤文太郎『単独行』、大島亮吉『山 研究と随想』、高田光政『北壁の青春』、植村直己『青春を山に賭けて』で、私事でどうでもいいのですが『山靴の音』所収の「ゴンベーと雪崩」は、私も大好きなエッセイです。


額装作品のほうはいずれも、自身の辿ってきた道を想起させる「わかん」をモチーフにしており、ゆっくりと想い出にひたれる良品です。















磐広人先生の水彩画額は1973年に開催された「第6回アルプ展」出品作で、シャモ二市街の明け方のまだ薄暗さを、水墨画のようなモノクロで表現しております。行った事はないのですが…、検索した画像を見る限りシャモ二の雰囲気が感じられる作品です…。

こちらは直筆の1点限りですので、ご興味がございましたらお早めにご連絡ください。


次回は山岳書を10点ほど紹介いたします。

昨年の秋から稀覯書や大変貴重な自筆物を含めた山岳書が大量入荷しているのですが、まったく整理がつかなくなってしまい、何の脈略もなくただ手前にある山岳書から、整理次第順次紹介させていただきます。毎回10点ほどしか紹介できませんので、かなり長い話になってしまいますが、よろしくお願いいたします!

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