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  • 執筆者の写真Kenichi Mukai

今年のサンタはドアストッパーかな/菅原匠・武者小路実篤掛軸、加藤楸邨短冊

更新日:2019年12月17日


今週月曜日に行ってきました大阪遠征は惨敗でした…。目録を見てどうしても欲しかった物はどうしようもない物だったり、良い物は桁が違っていたり、梅田にある大好きなタコ焼き屋は脱税で挙げられ、神戸ルミナリオは飛行機のフライト時間の都合で点灯10分前には帰らなければならず…。来年の夏の陣では、誰かの首を必ずや討ってきたいと思います。


今週は久しぶりに掛軸と短冊が入荷です。

伊豆大島在住の染色家・菅原匠さんの掛軸です。菅原さんは白洲正子さんが評価し、現在も精力的に活動なされております。白洲さんのエッセイ集などの著作にも名前が連なり、自宅には暖簾を掛けていたそうです。入荷作品はダイナミックな作風の「独活の大木図」と、繊細な作風の「山葵図」の2点です。味わいのある作風と、染色家らしい凝った表装とがマッチした素晴らしい作品です。


SOLD OUT

次は武者小路実篤先生の画賛幅「自然味玄妙」です。武者先生がよくモチーフとして描く野菜と果物なのですが、今までバナナは見た事がありませんでした。ポツンと佇む「胡瓜とバナナ」…「河童と猿」…、何か文学的な謎を勝手に想像してしまう作品です。


最後は加藤楸邨先生の短冊が大量12点入荷しました。

句集『山脈』(書誌ユリイカ刊行)収録作品が主ですが、『加藤楸邨全句集』(寒雷俳句会刊行)に未収作品もございます。おそらく全て『山脈』と同時期に詠まれた作品かと思います。


「わが垂るゝふぐりに枯野重畳す」

人間探求派らしい名句ですね。


その他「書画」カテゴリーの商品を数点ですが価格を見直しましたので、そちらも合わせてご笑覧ください!


今年もあと2回の更新を残すのみですが、何か面白い商品を紹介したいと思いますので、よろしくお願い申し上げます!

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