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  • 執筆者の写真Kenichi Mukai

ボロは着てても、心は猫だ!/水上勉、金達寿自筆書簡

北海道で大地震がありました。地元の根室では特に被害がなかったようですが、全道民の方に心よりお見舞い申し上げます。募金箱に小銭を入れるという事でしか支援できませんが、一日も早い復旧を祈っております。

今週は自筆書簡2点のみと寂しい新入荷になりますが、珍しい水上勉先生のお詫び状が入荷です。大名の書状のような大きな自家用箋で、もう紙のパワハラと言っていいような迫力です。とても見映えがしますので、文学館に展示しても良いような珍品です。

もう1点は金達寿(キム・タルス)先生の書簡・葉書のセットです。

「お店の場所に縁のある文人を取扱う」というのが修業した社長の教えで、金達寿先生も事務所の近所の小学校へ通っておりました。修業したお店は文京区本郷でしたので、石川啄木先生、竹久夢二先生、夏目漱石先生、樋口一葉先生、森鴎外先生などなど、お金がいくらあっても足りない街とは違い、品川区戸越・中延近辺は懐に優しい街です。でもこれが電車で1つ先の馬込へ行ってしまうと、お金がいくらあっても足りない馬込文士村があり、三島由紀夫先生、川端康成先生、萩原朔太郎先生、山本有三先生などなど、眩暈がするようなラインナップです。原全教さんの山岳書を多く取り扱っているのも、実はこの理由からでして、自宅にとても縁があり、クライマーの奥山章さんの家は徒歩5分です。


いつかは三島先生の原稿を夢見て、日々日々精進ですね。

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