いつもでも膝ニャくら/内田百閒、金子兜太ほか色紙
- Kenichi Mukai
- 2月2日
- 読了時間: 1分

今週は久しぶりに15点ほど色紙が入荷しました。
内田百閒先生の作品は、禅語、『寒山詩』の一節、「十年歸不得、忘却来時道」(十年帰ることを得ざれば、来時の道を忘却す)です。この語がお好きなのか、署名本に揮毫されているのをたまに見かけます。百閒先生は掛軸や色紙などの自筆作品は少ない印象ですので、色紙にこの語が揮毫されている作品は、とても珍しいかと思います。

金子兜太先生は代表句の一つ、「人体冷えて東北白い花盛り 」です。色紙からはみ出しそうな、力強い迫力のある筆跡で、作品としても代表的な逸品です。旧蔵者の方がタトウに入れ大切にされていたおかげで、状態も良好です。
金子兜太先生の作品は他にも3点入荷いたしましたが、その中には全集未収の句もございます。
その他にも、市島春城先生や、吉野秀雄先生などなど、一点限りの自筆物ですので、よろしくお願い申し上げます!
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