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  • 執筆者の写真Kenichi Mukai

「パパハケフハポーツマス」/海外からの手紙・久米正雄、大谷光瑞

更新日:2017年12月29日

古書業界に入ってからクリスマスは「明治古典会クリスマス特選市」で忙しく、みな様もイエス様もお元気ですか?今日のイヴは大好きな碑文谷のジュンウジタのケーキの絵を、ダンボールに描こうと思ってます!

今週の新入荷は海外からの手紙2点です。

まず1点は鎌倉文士を代表する一人、久米正雄先生の海外からの葉書9枚です。海外からと言っておいて、京都からの発信も1枚含まれておりますが…、満洲、中国、オーストリア、イギリスなど海外周遊先からの家族へ宛てた手紙です。消印が不鮮明なため年代を判明できませんが、おそらく「ペン部隊」での派遣先からの発信も含まれていると思います。内容は簡単な近況報告ですが、絵葉書を使用したとても見栄えのする作品です。

SOLD OUT


次の1点は珍品中の珍品!浄土真宗本願寺派第22世法主・大谷光瑞先生(鏡如上人)のコルカタからの手紙です。西本願寺の莫大な資金力を背景に中央アジアへの学術調査隊・大谷探検隊を組織し、シルクロード研究の貴重な業績を挙げました。疑獄事件で失脚したあとは、なんとも寂しい晩年となりましたが、その功績は色褪せることはありません。親友の伊東忠太に設計させた築地本願寺も残っていますし。こちらも消印が不鮮明なため年代は判明しませんが、朝鮮総督府時代の児玉秀雄伯爵へ宛てた葉書ですので、明治43年から大正初めあたりの発信です。


何かと他の仕事が忙しく、草稿、書簡、山岳書などなど、まだまだ色々在庫があるのですが年内の新入荷はこれで終わりです。新年の新入荷情報の更新も、ちょっと時間が空きますが1月7日頃の予定です。


年末年始も無休で営業しておりますので、大掃除で出た不要な書籍の買取りなども対応いたします。何かございましたらお気軽にご連絡ください!

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