• Kenichi Mukai

膝の上の猫はやっぱり暖かい/マーク・シーモントとジャン・コクトー(Marc Simont & Jean Cocteau)


今週は大姉・日月堂さんに「らしくない、らしくない(笑)」と連呼された、マーク・シーモント先生の自筆ポスター原画です。 どちらかといえばダークな作品が好きな私には不釣合いですが、「CHANGE YOUR MIND」です。


アメリカでは子供たちの識字率向上を目的に、1919年から毎年「CHILDREN'S BOOK WEEK」が開催されております。日本でも昭和34年から「こどもの読書週間」が開催されておりますが、それよりも40年前から続いている、アメリカ国内で最も古く権威のある児童図書イベントです。毎年有名なイラストレーターや絵本作家がポスターをデザインし、全米中の学校、図書館、書店に大々的に掲示されます。今回入荷した作品はその1987年版のポスター原画です。デザインを担当したマーク・シーモント先生は100冊以上もの絵本を手掛け、『木はいいなあ』でコールデコット賞を受賞。おそらく日本では私も読んだ事のある『はなをくんくん』が有名かと思います。なぜこのような権威ある作品が、日本のそれも小店まで流れ流れてきたのかは謎ですが、よろしくお願い申し上げます。


その他はジャン・コクトー先生の絵皿が3点入荷しました。

18歳で上京し、世間はまだバブル末期で華やかな東京でしたが、当時は本当に苦学生でパンの耳をかじって暮らしていました(実話)。トランペットを欲しがる子供みたいに、どうしてもコクトー先生の猫の絵皿が欲しく、生活費をやりくりし無理をして買いました。当時の思い出もあり大切に飾ったり、傷がついてはと思い箱に入れてしまったりしていたのですが、気づいたら今ではすっかり醤油皿です(実話)。

入荷3点のうち2点はフランスのアピルコ社製で、世界中で使用されている業務用食器のトップメーカーの作品です。いろいろ調査をしましたが、コクトー先生の絵皿はフランス・リモージュの物が多く、アピルコ社製のものは見つかりませんでした。私も何年か前まで20年くらいこちらのカップを使っていましたが、実用性に優れた磁器ですので、飾るよりも普段使いがおすすめです。


今週は変わり種の入荷でしたが、面白い物をこれからも仕入れていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます!

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