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執筆者の写真Kenichi Mukai

二人羽織りがしたいのです/橘小夢、ヴァイニング夫人、武井武雄ほか自筆書簡・書簡


ご無沙汰しました、私です。

ギックリ腰になり、メインパソコンが壊れ、人類の不幸全てを背負ったように生きていた、私です。

「不幸は地下で確実に進行しているもの」と何方が言ったか、嘘かもしれませんが、皆様もご注意ください。


今週はお伝えしました中央市会大市での戦利品の自筆書簡・葉書です。

最初は江戸川乱歩先生や谷崎潤一郎先生の挿絵などを描き、「日本のビアズリー」と称されている橘小夢先生の賀状です。妖美な作風で近年再評価が高まり、2年前に明治古典会七夕大市に出品されていた画幅に入札したのですが、箸にも棒にも掛からぬ高札でした…。自筆年賀状と小品ですが珍しい1品です。

次は皇太子時代の明仁親王の家庭教師を務め、陛下に多大なる影響を与えたと言われているヴァイニング夫人(エリザベス・ヴァイニング)の書簡です。内容も陛下と共にマッカーサー元帥を訪れたなど、貴重な歴史資料かと思います。宛の穂積重遠先生は皇太子の教育機関である御学問所総裁を務め、ヴァイニング夫人の雇用に関係しております。こちらも退位間近な平成最後の珍品です。

最後はよく見かける武井武雄先生の葉書ですが内容が良く、宅八郎さんを見た時に「あぁオタクも突きつめればお金になるんだな」と関心した私もそう思う、一本筋の通った「気ちがい」論が面白いです。


その他にも石井鶴三先生や荻原井泉水先生、詩人の口などが入荷しておりますので、よろしくお願い申し上げます!

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